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(10/30)体重92.8kg

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 朝食。
 エリンギとしめじともずくを具にした雑炊は、ご飯が50gしかなかったのでうどんを追加投入。乾麺20gでご飯50gと同じカロリー量である。万能ねぎを振っていただく。推定180kcal。
 主菜は烏賊の四川風炒め。長葱、生姜、大蒜のみじん切りを小さじ一杯の油で炒め、香りが出たら短冊切りの冷凍烏賊80gを入れる。野菜は、本当なら大蒜の芽を入れるところだが、切らしていたのでレタスで代用。味つけはオイスターソース、醤油、料理酒、豆板醤で。推定200kcal。
 この他ヨーグルトを180g、120kcal。
 しめて500kcal。

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 昼食。
 しめじと舞茸とツナのパスタ。麺は40g。具は炒めずに、電子レンジで酒蒸しした。耐熱皿に盛ってスライスしたゆずを載せ、塩と醤油と酒を振ってラップをかけ、五分ほど加熱。茹でたパスタと混ぜ合わせる。玉葱のみじん切りを入れたほうがよかったかも。推定260kcal。
 副菜は、きゅうりと若芽とラディッシュの酢の物。三杯酢は、砂糖ではなくカロリー0の人工甘味料を使っている。
推定40kcal。
 これに柿を一個食べた。大ぶりの柿だったのでちょっとカロリーオーバーだったかも。推定100kcal。
 しめて400kcal。

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 夕食。
 鯛の塩焼き。皿に盛ってあるのは、これは家族の分も入っている。自分の分は160kcal。副菜は一つが椎茸と長葱のミソ炒め。バターで炒めて味醂と出汁で溶いた味噌を合わせている。80kcal。もう一つは牛蒡と切り昆布の土佐煮。牛蒡と昆布を茹で、熱いうちに砂糖と醤油、胡麻油、酢、出汁を加え、鰹節を振ってなじませる。推定20kcal。スープの具は、牡蠣、もずく、エリンギ、舞茸、水菜。醤油と塩、酒で味をつけ、大根おろしで風味をつけてある。推定100kcal。
 ご飯は100g。160kcal。
 しめて520kcal。

 こうして書くといかにも健康的な一日であったかのようなのだが、実はこの後で外出し、都内某所で痛飲してしまったのであった。もちろんつまみで口にしたのは野菜スティックだけという超健康仕様だったが、記憶がなくなるまで焼酎を飲んでしまえば元の木阿弥。タクシーの領収書を見たら、午前3時45分に帰宅していた。なぜかデスクに向かった状態で寝てしまい、朝になって子供に起された(杉江松恋は反省しる!)

 でも、後悔なんてしないのだ。これでいいのだ!

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(10/29)体重93.4kg。淡々と。

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 朝食。
 キャベツ100gは、梅塩を振ってばりばり食べる。20kcal。
 汁椀は、鶏ガラスープに、先日の酒蒸しした鶏の残り60gともずく、舞茸、万能ねぎを入れたもの。味付けは酒と醤油のみである。推定100kcal。
 右上はプレーンヨーグルトにシナモンを振ったもの。180gで120kcal。
 高菜の油炒めは箸休めにつつく程度。20kcal? 
 そしてご飯100gで160kcal。
 しめて420kcal。

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 昼食。
 今度はキャベツではなくカリフラワー。これも柚子風味の塩を振ってある。約30kacal。
 汁椀は、しめじと舞茸、もずく、万能ねぎのスープ。かつおだしだったので最初は和風にするつもりだったが、途中で気が変わって紹興酒を加えた。味付けはその他酒と醤油。方針変更があったわりにはまともな中華スープになった。推定100kcal。
 手前はなまり節。鰹は高カロリーだが、なまり節なので心持ち低い。60gで80kcal。生姜醤油でいただく。
 ご飯。100gで160kcal。
 この他蜜柑を中2個。約80kcal。
 しめて450kcal。

 夜は某社の座談会に出たため外食。打ち上げとして中華料理屋を予約してあったのだが、糖尿病のことを言うと刺身居酒屋に変えていただけた。ありがたや。言える立場の会でよかった。大先生のおともでくっついて行くような会食だったら(行かないけど)そんな主張はできないっす。茗荷、おひたし、野菜サラダ(ドレッシングなし)、烏賊・平目の刺身などをつつき、一杯だけビール。400mlまでは許されているのだけど、ちょっと超えて500mlぐらいは飲んだ。固いことは言うな。そのあとは自制して烏龍茶をがばがばと飲む。みなさんは蕎麦で締められたが、私は遠慮した。おお、最後に炭水化物を食べなくてもなんとかなるものだ。

 心筋梗塞から快復した際、糖尿病食にほぼ近い食事を摂っていたという大森望さんから「そうやっていつまで我慢できるか」「自制していられるのは体重が減っているあいだだけ。(変化が)横這いになったときにどうなるか」などとありがたい予言をいただく。そんなものかもしれない。岡田斗司夫さんのようにダイエットのブランド化でもしない限り、モチベーションを持続するのは難しいはずである。まあ、それはそのときになって考えます。筋肉をつけてマッチョ化するとか、人体改造の方向性はいろいろあると思うし。

 その大森さんに「今いちばん食べたいのは天婦羅かもしれません。特に小柱のかき揚げ」とこぼしたら、「僕は病気になってからかき揚げを食べられるようになるまで一年はかかったよ」と笑われた。一年ですか。そうか一年か。

 帰宅はわざと遠いほうの駅を選び、20分ほどかけて歩く。途中ラーメン屋の前を何度か通ったが、やりすごせた。とりあえず今日は大丈夫でした。

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(10/28)体重93.8kg

 昨夜は地元の飲み会に参加した。糖尿病であることはここで初めて明かしたので驚かれたが、別に気にしてくれなくていいのである。放っておいてくれればいい。食べる物こそ節制したが(もずくにしらすおろしなど、低カロリーのものだけ選って食べた)、飲むほうは遠慮せず、焼酎をしこたま飲んだ。何本か四合壜が空いたうちの、一本は確実に自分で干したはずである(杉江松恋は反省しる!)。

 しかしこれでいいのだ。翌日からまたきちんと節制すれば後悔などはしなくていいのだ。

朝食は昨日の味噌汁の残りにうどん(乾麺で40g)を投入。280kcal+ヨーグルト180gで120kcal

 しめて400kcal。

昼食は塩鮭(80g)130kcal+茄子の揚げ煮150kcal+ご飯(100g)160kcal。

 しめて440kcal。
 油を小さじ三杯分ぐらい使ってしまったので、夜は油をなるべく使わない方向で。

 ところで、糖尿病を宣告されたときに心を折られたのは医師の「立派な糖尿病です」という一言ではなかった。
 最初に喉の病気を宣告され、次に糖尿病と断定されても、まだ抵抗する気力はあったのである。それぐらい入院は嫌だった。小学四年生のときに一度だけ入院したことがあるが、そのときに散々つらい思いをした。だから二度と入院だけはしたくないと思っていたのだ。今回も、できれば通院と薬物治療で済ませられないものかと考えていた。しかし糖尿病内科の医師は私の身体を隅々まで調べると、

「糖尿と、それからひどい水虫です」

 と言ったのである。糖尿病になると、感染症に弱くなる。水虫も例外ではない。そして医師は、

「こんなひどい水虫はあまりないです」

 と駄目を押した。そこまで言うことないじゃん!

 結局、この一言に屈服したのである。「ひどい水虫ひどい水虫ひどい水虫……」
 そこまで言われる心の準備ができていなかった。私の中では「ひどい水虫」というのは『ど根性ガエル』のゴリライモの属性だということになっている(例が古くてすいません)。ゴリライモというのは『ドラえもん』のジャイアンにあたるキャラクターで、主人公のひろしと喧嘩をする際、この水虫を武器に使うのだ。ひろしの顔面に水虫の足裏をなすりつけては精神的なダメージを与えるのである。旗色が悪くなったひろしは、泣く泣くその水虫足に噛みついて脱出を図る……。

 お食事中の方がいらっしゃったらすいません。

 水虫=ゴリライモ。ゴリライモ化という現実に耐え切れず、私は糖尿病完治のため入院を決意したのでした。今も水虫の薬、ちゃんと塗ってます。

 夕食は豆腐入り鶏肉ハンバーグ(160kcalぐらい)としめじと舞茸の酒蒸し(20kcalぐらい)、これに味噌汁の残りとご飯。しめて460kcalというところか。

 豆腐入り鶏肉ハンバーグは、このレシピを参考にした。ただし、つなぎに鶏卵は使用せず、ハンバーグで焼かずにレンジで蒸し焼きにするという糖尿病仕様。100g×1分の加熱で、きちんと中まで火の通った状態になります。ソースは使わず、大根おろしと醤油で。

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体重93.4kg

 入院前の体重が約110kgだったはずなので、16kgくらいは痩せたことになる。
 肥満度の目安となるBMI(Body Mass Index)は、110kgだと35。25以上は肥満だから、これは文句なしの肥満である。理想とされる22にするためには68kgまで減量しなければいけないのだけど、さすがにこれは今の段階では非現実的な数値だと思う(42kgの減量だから、小柄な女性一人分の体重である)。とりあえず「ちょい太」になる80kgを目指すことにしている。自己目的化したダイエットは禁物。「ちょい太」でいいや、と考える根拠も一応ある。さまざまな関連書籍を読んだ結果、あえてBMI25以下にこだわる必要はないと決めたのだ。

 ※BMIの算出方法は体重/身長(m)の二乗。

 入院中にCTを撮ってもらい、内臓脂肪量を計算した。腹腔内に170平方cmの内臓脂肪があった。日本では、メタボリックシンドロームと診断された患者には100平方cm以上の内臓脂肪があることになっているので、「立派なメタボ」である。内臓脂肪の細胞はホルモンを分泌してインシュリンの効きを悪くするといわれているので、これを減らさないと膵臓に負担がかかる。そのためのダイエットだし、血糖関係の数値が改善されれば、それ以上のダイエットの必要はないはずである。

 ちなみにBMIやメタボリック・シンドロームの診断基準値は完璧なものではなく、診断の有効性や、数値の正当性自体を疑う声が多く挙がっている。だから全幅の信頼を置いているわけではないのだけど、とりあえず糖尿病だしね。痩せるべきであろうことは判っているので、便宜的な目標としてこれに従うわけである。長い糖尿病生活のあいだには、たぶん数値の見直しがされることもあるだろうと思う。

 そんなわけで本日の朝食は以下のとおり。三食ちゃんと摂っています。糖尿病関連書籍を読むと、朝食を抜くことを提唱する本もある。でも食事のバランスを崩すことは危険だと思うので、そういうラジカルな意見からは距離をとることにしているのだ。

主食:もずく雑炊(160kcalぐらい)だし汁にご飯100gともずく80gぐらいを入れて、醤油と酒で味付けをし、三つ葉と茗荷を散らしたもの。あっさりしていて非常においしいです。朝はこれを食べることが多い。
主菜:鶏肉の酒蒸し(120kcalぐらい)塩と酒をふりかけた鶏肉90gを電子レンジで加熱し、大根おろしと醤油をかけたもの。プチトマト3個と一緒に。
副菜:キャベツ100g(20kcalぐらい)塩を軽く振ってざく切りに。料理の間にちょいちょいつまんで、主菜ができたころには満腹中枢がある程度刺激されているようにする。
その他:ヨーグルト(120kcal)180gを毎日食べるよう、栄養指導を受けている。

 しめて420kcal。カロリー計算は厳密に考えてしているわけではなく、糖尿病患者なら誰でも持っている『六訂食品交換表』を参考に、適当にしています。

 昼食はうどんを作った。名古屋の伯母からもらったうどんで、3分茹でたあとに、蒸らし時間が15分をとる必要がある。茹でているあいだに、汁や副菜の準備ができるので便利である。

主食:きのこと海藻のうどん(250kcalぐらい)うどんは乾麺状態で40g。計ってみて、これじゃさすがに少ないかな、と思ったが、出来上がりはそうも見えなかった。裂いたエリンギとしめじを大量に入れてあるので、それが麺っぽく見えるからだと思う。具は他に鶏肉(朝酒蒸しにした分の残り)60gともずく、戻した塩蔵わかめ。味付けは塩と醤油で。薄味にして、大量に七味を振ってからいただく。

副菜:ブロッコリーを一株(15kcalぐらい)朝のキャベツと同じで、主食が出来るまでのつまみ食い用。本当は胡麻和えにしたかったのだけど、胡麻は油分が多いので一人の食事のときには我慢している。ナンプラーを振ってタイ風に。黄緑色野菜にナンプラーはよく合うなあ。

デザート:柿(120kcalぐらい)一日に80kcalの果物を食べるように指示されている。120gは食べすぎ。残りの量が中途半端なのでつい食べてしまった。たまにはいいのだ。

 しめて365kcalなり。

 夜に近所の飲み会に参加する予定だったため、夕刻に少なめの食事を摂った。居酒屋メニューは野菜を摂りづらいし、飲むと気が大きくなってどーんと食べてしまうかもしれないからだ(深夜のラーメン!)。

主食:ご飯(160kcal)100g。

主菜:味噌汁(180kcalくらい?)エリンギ、しめじ、えのきの三種のきのこと、牛蒡、人参、大根の根菜、もずくと熱湯で油抜きをした油揚げ、こんにゃくという具だくさんのもの。カロリーはほとんど油揚げと味噌だけで計算)。

 しめて340kcalなり。

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ごあいさつ

 メインページの「杉江松恋は反省しる!」10月1日の記述で報告したとおり、私は糖尿病に罹患している。
 今夏の猛暑のせいかウイルス感染し、急性咽喉頭炎を患ったのが8月半ば。町医者は「扁桃腺が腫れている」と繰り返して痛み止めと抗生物質をくれるばかりでらちが明かず、近所のT大学病院の門を叩いたのが8月14日でした。その際に血液検査を受け、血糖値250、ヘモグロビンA1c7.5%との結果が出たのであった。

「立派な糖尿病患者です」

 というのが糖尿病内科のI先生の第一声。後で知ったのだけど、渋る患者の未練を断ち切るため「完璧な糖尿病です」とか「間違いなく糖尿病です」といった断言をするのが一般的みたいである。そうではないとずるずる治療を引き延ばして病状を悪化させてしまう危険があるのだろうね。

 診断結果は2型糖尿病。1型は膵臓のインシュリン分泌機能が失われていて、インシュリン注射を必ずしなければならない人、2型は機能はあるものの低下しているか、身体のインシュリン感受性が落ちていてうまく働いていない人。2型のほうが圧倒的に多く、9割以上の糖尿病患者がこちらである。そんなわけで8月17日から教育入院をして糖尿病生活の基本を習い、退院後は投薬と食事・運動療法を行っている。糖尿病は「治る」病ではなく、一生つきあっていかなければならないものなので、この生活がずっと続く。療養生活というよりは生活を根本的に改めてしまったようなものなのである。入院前の私といえば、暴飲暴食というか鯨飲馬食というか、本能の赴くままに飲み食いしていたので、この状態は非常に辛い……


 のかと思いきや、意外と平気なんだな、これが。

 こちらのブログでは、気楽な糖尿病生活関連のあれこれを記録していくつもりです。ミステリーとか、出版業界のお話はしませんので念のため。

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