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(11/29)体重89.8kg

 月曜日、新保博久さんにお会いした際、「ブログの更新が止まっていますね」といわれてしまった。
 というか、新保さんがご覧になっていたということにびっくりだ。

 タイトル部分に体重を記してあるから更新が止まると「あ、ダイエットに失敗したな」と思われそうなので一応書いておこう。減量計画自体は特に問題なく進んでおります。今月の健診では食後二時間の血糖値で105、ヘモグロビンA1c5.5%であった。アクトスを飲んでいるとはいえ、これは完全に平常人の値です。病状は落ち着いておりますので、ご心配なく。検査の帰りにジーンズを買ったら、ウェストが86cmまで落ちていた。これって、あと少しでメタボリック・シンドロームの値からも外れるじゃん! ちなみに発病前のウェストは優に100cm以上あったので20cm近く減ったことになる。ダイエットにはまる人の気持ちがなんとなくわかる気がした。この達成感がいいんだろうな。

 とりあえず目標体重は80kgなので、しばらくは淡々とこの生活を維持していくつもりです。お酒も飲んでいるし、食事も普通にしているし、なんら不満のない日常ですよ。甘いものが食べたいという欲求が普段から無いのが幸いしたな。

 年末進行も一段落して、また穏やかな日々が戻ってきそうです。

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甲田光雄『奇跡が起こる半日断食』マキノ出版

 朝食を抜き、前日の夕食から昼食まで十八時間の絶食時間を作ること(半日断食)で体内の老廃物を完全に排泄することができるというのが、本書の主旨である。断食方法では他に一日断食、本断食も紹介されている。推奨されている食事は玄米、大豆製品、生野菜中心のメニューで、肉はなるべく避けたほうがよいとされる。なぜならば宿便をためこむ最大の原因となるからだ。著者によれば「肉は窒素を多く含んでいて、腸内で窒素が硝酸に変化し、これが腸を酸性にします」「ちなみに、野菜や果物には、そういうおそれはありません」というのだけど、これはどうなのだろうか。どんな野菜にも濃度の違いはあれど硝酸イオンは含まれているわけで、「おそれはありません」と言い切れる根拠がよくわからない。肉が危険であるということと同じくらい無根拠だと思うのだけど。あ、だから農薬や化学肥料を使わない野菜を食べることを推奨しているのか。しかし野菜の生食を推奨しているしなあ。生食すると、硝酸イオンの残存量は加熱調理した場合よりも高くなると思うのだけど。

 すべてがこんな調子で、療法の根拠についての解説は貧弱である。そもそも甲田氏が諸悪の根源と決めつける宿便にしても医学的にはまだ存在が証明されていないはずであり、内容を鵜呑みにすることは控えたほうがいいと思われる。断食は体に蓄えた脂肪をエネルギー減として使用することも目的としているので、糖尿病患者の場合、血中のケトン体が増加して起こるケトアシドーシス昏睡を起こす可能性もあるはずだ。その危険性について甲田氏の説明では十分ではなく、残念ながら糖尿病患者は甲田式断食には手を出さないほうが賢明なようである。

 以下は、読んでいて気になった箇所を箇条書きにて。

・朝食を食べずに空腹の状態になれば、腸を活発に動かすモチリンというホルモンが分泌されることがわかっています(p28)。→モチリンの働きについてはここまで断言して大丈夫?

・カナダのオーエンス博士が断食中に脳が何をエネルギー源として使うかという研究を行った結果では、五〇パーセントはケトン体のβ-ヒドロキシ酪酸で、α-アミノ窒素、アセト酢酸がそれぞれ一〇パーセント、ブドウ糖を使うのはたった三〇パーセントに過ぎません(p74)。→しばしば引用されるこのデータの典拠は?

・福岡県保健衛生環境研究所の森田邦正さんが、九州大学と共同で「生野菜やスピルリナ、クロレラをたくさん食べるとダイオキシンが排せつされる」という研究結果を出されていますが、私は断食をするだけでも出ると考えています(p78)。→断食だけでダイオキシンを排泄できると「考える」根拠はなし。森田研究についての典拠は確認する必要あり。

・遺伝子というものは固定的なものではなく、変化しやすいものであるとわかっています。人間の思いによって遺伝子が変わると、筑波大学の村上和雄教授がいっておられるではありませんか(p83)。→素晴らしくトンデモな匂いがする学説だが、村上教授は本当にそういう主張をしている模様。こちらも別途ウォッチする必要があるかも。

・プロレスの力道山が、世界選手権のとき、前の晩から断食していたのを私は知っています。(中略)理由を聞かれた力道山いわく、「食べたら力が出ない」でした(p85)。→アスリートの例としてプロレスラーを出されても、と思うのだが、この発言がいつのものかは調査が必要。

・一九九九年八月『サイエンス』誌において、ウイスコンシン大学のワインドラック教授が廊下と食事の量をへらすことの関係について発表されました。動物は老化を促進する遺伝子を持っていますが、食事を制限した場合、この遺伝子の発現が抑制されると報告しておられます(p128)。→『サイエンス』に実際にこうした論文が載ったかは調査可能。甲田氏によればワインドラック教授は「動物実験で得られた結果はそのまま人間にも当てはまるものだと、見解を述べ」ているそうで、本当だとすれば科学者としての姿勢を疑いたくなる発言である。


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(11/13)体重91,4kg

 先週末からこのかた、ろくに運動に行けず、ずっと机の前にかじりついている日々が続いている。
 それでも体重が横ばいなのは、おそらくあまり食べていないからだろう。こりゃ体によくないっす。しっかり食べてしっかり動かないと、とは思っているのだけど、どうやら少し風邪気味らしくものを食べると少し咽喉につっかえる感覚がある。腫れているのかしらん。ただ腫れているだけなら別にかまわないが、リンパ腺が膿んでいるようだと、夏の悪夢の再来となってしまう。シックデイと見なして、おとなしく静養していたほうがいいの? どうなの? 次回の耳鼻咽喉科通院日まで1週間もあるんだけど、大丈夫なのか。

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大櫛陽一『メタボの罠』角川SSC新書

 大櫛陽一『メタボの罠』は2007年4月に厚生労働省が発表した「標準的な健診・保健指導プログラム確定版」を批判する本である。これは2008年以降実施される特定健診・特定保健指導の判定基準となるもので、この判定値に基づいて各自治体などで健診が実施されれば、男性の59%、女性の49%が通院を促される受診勧奨者となり、その数は3060万人に達するという。特定健診は生活習慣病を水際で予防し、医療費削減につなげるという理念の下に実施されるものだが、実際にはその逆で、通院者が増え医療費は飛躍的に増加する、と大櫛氏は断じる。その結果医療行政は破綻し、長期的に見れば国民の医療費負担は増大するのではないかと懸念しているのである(たとえば人工透析などの高度医療が自己負担化される可能性があるという)。

「確定版」の決定の背景には厚生労働省と医薬品メーカーの癒着があるのではないか、という疑惑も表明されているが、それはさておき(それ以外に、特定健診では「痩せすぎ」や喫煙者が見逃される、高血圧症に対する降圧剤投与が増えるといったトピックも)気に懸かるのは、大櫛氏がメタボリックシンドロームが生活習慣病の要因であるという「定説」自体に疑念を表している点だ。

 2006年5月に厚生労働省は、メタボリックシンドロームの診断基準を発表した。念のためメモしておくと、以下のとおりである。

1)ウェスト周囲径 男性85cm以上、女性90cm以上
2)さらに次の1つ以上に該当すれば予備群、2つ以上に該当すればメタボリックシンドローム
・最高血圧130mmHg以上または最低血圧85mmHg以上
・中性脂肪150mg/dl以上またはHDL40mg/dl未満
・空腹時血糖110mg/dl以上またはHbAlc5.5%以上

 つまりウェスト周囲径が全基準の原点になっている。当初から、なぜ男性の方が女性よりもウェスト周囲径が小さいのかという疑問の声が上がっていた基準値である。その根拠になっているのは2002年に現・日本肥満学会理事長の松澤祐次氏が筆頭著者となって発表した論文だ。大櫛氏によればこの研究は、基準値を決めるためには被験者の数が少なすぎ(ウェスト周囲径の測定は男性554人、女性194人)結論ありきでデータが捏造されている(そのために男性のウェスト周囲径が女性よりも小さくなるというねじれが起きた)。内臓脂肪面積100平方cmという基準値は「占いレベル」であるため本当は健康なのに病気であると誤診される危険が高いものであるという。

 本書では一章が糖尿病の予防について割かれている。体型にかかわらず糖尿病は発病することがあるので、特定健診のみでは早期発見は難しいというのが要旨である(それはそのとおりだろう)。なお大櫛氏は、運動療法については「無酸素運動による筋肉量増強、空腹時運動が望ましい」「朝食を抜くと暁効果によって血糖値が上昇し、日中の血糖値が高くなるため朝食は抜かずに摂ることが望ましい」という立場。GI値も肯定している。

 メタボリックシンドロームの存在については多くの本が自明のものとして扱っているので、本書には新鮮な驚きを感じた。大櫛氏の説を鵜呑みにするのではなく、読者が各自で情報収集し、慎重に判断をする必要がある(文中のデータの扱いについては、反論した資料も探してみたい)。しかし糖尿病患者ならば啓発される点は多く、一読する価値は十分にある。


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(11/7)体重91.4kg

 忙しくてあまり運動できていない割には体重コントロールはうまくいっている。

2007gazou_101

 朝食。まぐろのづけ80gと大根、つまみ菜を合わせて山葵醤油をかけたものが主菜。推定100kcal。スープは昨晩の残りで、具は剥き海老、烏賊舞茸、しめじ、山伏茸、もずく、つまみ菜、三つ葉。調味料は塩と醤油、酒。推定120kcal。副菜は大根の葉の浅漬け。これを全部食べるわけではない。推定20kcal。主食はトースト。六枚切りを一枚。160kcal。しめて400kcal。

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昼食。主菜はなまりぶしとわかめの酢の物。三杯酢は砂糖の代わりに人工甘味料を使っている。推定100kcal。
副菜はブロッコリーのおかか醤油あえ。推定20kcal。大根葉の浅漬け。推定20kcal。キャベツのざく切り。推定20kcal。スープは朝と同じ。推定120kcal。主食はご飯。100gで160kcal。しめて440kcal。

 夕食は写真を撮り損ねた。生鮭のソテーとまぐろのづけ(朝と同じもの)、合計で160kcal。キャベツとえのきの炒めもの、アンチョビーで味をつけてある。推定40kcal。エリンギとしめじ、舞茸、もずくのスープ。推定120kcal。ご飯100gで160kcal。ヨーグルトを180g、120kcal。合計600kcal。

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『血糖値がみるみる下がる100のコツ』主婦の友社

 医療関連書というか、健康関連書には荒っぽいものが多い。売らんかな、で手を抜いているとは言わないが、本来であれば疫学的研究などの結果を踏まえて慎重に根拠を説明すべきところを、かなりはしょってしまっているものが多いのだ。「これは効く」「病気が治った!」などと華々しく成果をぶち上げるばかりで根拠が薄弱な本については十分な警戒が必要だと思う。そうした「はしょり本」の傾向としては、健康効果の根拠が、

1)権威ある人のお薦め(ただしデータは何もなし)
2)動物実験(ラットなど)の結果
3)二重盲検などの対照実験がない、信頼のおけない「実験」

 のみであることが挙げられる。特に1)は「現在の科学では解明不可能な」という、おなじみの似非オカルティスト的妄言がセットになっていることもある。3)については、被験者数が1(つまり著者が自分で試しただけ)というものがゴロゴロあり、驚かされる。もちろん本当は無作為割付研究、コホート研究などのきちんとデザインされた研究によって証明されなければ、なんの根拠にもなりえないのである。疫学研究の研究デザインについては、坪野吉孝氏のサイトの用語解説ページが参考になる。

 で『血糖値がみるみる下がる100のコツ』だが、これは典型的な「はしょり本」である。健康雑誌の特集記事レベルで、第一章以外は「あれは体にいい」「これは体にいい」のオンパレード。残念ながら各項目で示されている根拠は薄弱なものばかりである。たとえば「1日1本の【バナナ】で、血糖値が下がることがわかった」の項目なんて、被験者はたったの10人である(しかもこれはまだマシなほうなのだ)。執筆者の中には鎌田實氏など、他に好著のある方も混じっているので、なおさら玉石混交ぶりが目につく。というか石の方が圧倒的に多いのだけど。みなさん、お仕事は選んでもらいたいなあ。

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舘一男『私はこうして糖尿病患者を救っている』主婦と生活社

 糖尿病患者が糖尿病の関連書籍を読む理由は、

1)自分の病気がどの程度のものか知りたい。
2)自分の担当医の治療法が適切であるか知りたい。
3)自分の担当医が勧める以外にどんな治療法があるか知りたい。
4)自宅で自主的にできる治療法を知りたい。

 といったところに分類できるだろう。1)は「境界例」(空腹時血糖値が110~126mg/dl)の人に多いはずである。糖尿病の場合、発症してしまえば教育入院の効果もあって病気についての知識が増えるため、入門書に書いてあるようなことはほとんど読まなくてもわかるようになってしまう。だから、本の売り方として「境界例」のお客さんをいかに「怖がらせるか」が大事なのである。怖がらせるというと言葉は悪いが、境界例のうちに病気についての正しい知識を身につけることは大事なので、この段階で厳しすぎるほどに厳しいことを言うべきなのである。ただし、糖尿病を恐れる気持ちにつけこんで悪さをする者がいないかどうかだけは、気にしておく必要がある。

 4)に関する本が多いのは当然のことで、糖尿病治療の基本が運動と食事療法だからだ。、糖尿病と宣告されてから、私の本棚には糖尿病食のレシピ本が一気に増えた。すぐに使えて、便利なのである。気をつけるべきなのは、怪しげな代替医療や民間療法を勧める本だ。実行しても体に影響がない、罪のないものならともかくとして、カルトめいた勧誘をするものには用心しなくてはいけない。

 2)と3)についての本は、現実に通院しながら治療をしている人が読むものだろう。普通に生活している限りにおいては糖尿病治療について学ぶ機会もそれほどない。したがって、発症してから泥縄的に病気の知識を増やしていくわけだが、そのときにはすでにどこかの外来にかかっていることになる。そこで改めて不安になり、糖尿病専門医の著書を探して読み始めるのである。

 『わたしはこうして糖尿病患者を救っている』の著者、舘一男氏はアントニオ猪木の糖尿病主治医である(猪木との共著もある)。この本は分類でいうと、2)にあたる本。一般の糖尿病医の不備、不勉強を糾弾する内容が中心になっている。書いてあることは真っ当で、要するに主張は「小まめに患者の病態の変化を調べて、最適な治療法を選ぶ(特にだらだらと薬物治療だけに頼らない)」「患者が自主的に治療に取り組む気持ちを削がない」にまとめられる。さらに追加するならば「血糖値を上げる主要因である炭水化物を制限し、グリセミック・インデックス(GI)値を取り入れた栄養指導をする」。GIというのは日本糖尿病学会では導入に慎重になっている考え方で、食物には血糖値を上げやすいものと上げにくいものがあるというものである(主食でいえば、白パン、うどん、白米などが上げやすい)。カロリーではなく、こうした食品の摂取量を制限対象にすれば、血糖値コントロールはしやすいというのである。これに対しては反論もある(たとえばGI値でデータがあるのは、食後二時間の値だけで、それ以降に血糖値がどんな変化をするのかはわかっていない、というような)。私自身は、自分がまだ納得がいくほどのデータを集めていないと感じているので、GI値を中心とした食事を始めるのは時期尚早だと思っている。GI値による食事制限を実施し、効果があったという方を頭から疑ったり否定するつもりはない。

 さて、2)の立場として本書を読み始めたわけであるが、舘氏が主張する「糖尿病医が当然実施すべき検査項目」で、私が知らされていないものは「GA(グリコアルブミン)」と「1.5AG(1.5アンヒドルグルシトール)」だった。前者は血液中の糖化蛋白質を測定するもので、過去2週間~1ヶ月の血糖値状況がわかる(ヘモグロビンA1Cは1~2ヶ月)。後者は血液中に存在する単糖類で、糖尿病が進行すると尿中への排泄量が増えて血液中に存在する量が減るのだという。……ちょっと心配。しかしヘモグロビンA1Cでコントロールできているから、今はいいや。

 私のことはともかく、現状の治療に疑問や不満がある人は一度読んでみても損はない本だと思う。舘氏の他の著書も、追いかけてみるつもりだ。

 と、まとめを書いてから著者のプロフィールを見て、驚いた。この本の中で、舘氏は自分が元務めていた総合病院で糖尿病治療がいかに不備で、合併症から失明した人が非常に多かったということを糾弾している(舘氏はもともと眼科医なのだ)。

 その病院って、私が通っているところなんですけど。しかも来月、私はその眼科で合併症の検査を受けるんですけど。

 なんだかさらに不安になってきた。でも、舘氏が某病院に勤務しておられたのが何年前までなのか、この本には書いていない。そのころの状況と今とは違うのだと、割り切ることにしよう。大丈夫、たぶん。

(付記)
 現在の舘氏は京都で舘眼科内科クリニックを開業し、レーシック手術などの眼科治療に当たっているようである。本書を執筆時に在籍していた東京八重洲クリニックは、どうやら現在休診中のようである。新しい病院で糖尿病治療を実施されているかどうかは不明。またT病院に舘氏がいたのは、平成元年までだそうだ。

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(11/3)体重93.0kg

 やはりここ数日の乱調がたたったようで、体重は微増ぎみ。
 今日は午後から晴れるという予報なので、ちょっと多めに歩かなくては。

 朝食。家人の夕食の残りをいただく。
 豚肉とえのきだけと舞茸の炒めもの。バターで炒めてあったようである。今日は後は油を控えなくては。推定240kcal。
 茹でブロッコリー。マヨネーズがかけてあったので、お湯で洗い落として食べる。推定50kcal。
 昨日作ったカレースープ。推定120kcal。
 ご飯。100gで160kcal。
 梨半個。80kcal。
 しめて650kcal。

 昼食。
 やはりカレースープの残り。これで最後。推定120kcal。
 小松菜のおひたし。推定30kcal。
 ディーツ(おからこんにゃく)を軽く炒めて大根おろしと醤油で。推定50kcal。
 ご飯。100gで160kcal。
 しめて360kcal。

 夕食。
 リクエストがあったので香菜を入れた中華スープを作る。具は牡蠣、豆腐、舞茸、椎茸、山伏茸、もずく、白菜、長葱。推定120kcal×2(お代わりした)。
 鱈のムニエル。うっかりして油を多めに入れてしまったので、キッチンペーパーに吸わせる。160kcal。
 水菜のサラダ。酢と塩で味付け。推定20kcal。
 ご飯100gで160kcal。
 しめて580kcal。

 多少多めのカロリー摂取量になったが、まあこのくらいは大丈夫である。

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(11/2)体重92.8kg

 31日は二日酔いでややシックデイ気味、1日は雨のため日中運動できず、とやや体調不良である。
 昨日は池袋で講師の日だったので、帰路、雨ではあったが渋谷で途中下車して徒歩帰宅した。所用時間30分。運動する生活に慣れているので、このくらいはしないと身体がなまった感じで気持ち悪い。

 朝食。
 昨夜作り置きしておいた中華スープ(推定120kcal)と納豆(80kcal)、ご飯100g(160kcal)、ヨーグルト180g(120kcal)。しめて480kcal。中華スープの具は舞茸とエリンギ、しめじ、もずく、白菜、胡瓜、長葱。醤油と塩と酒で味をつけ、少し胡麻油を振ってある。最後に香菜を入れて仕上げ。

 ところで私は、現在減量生活中の身の上ゆえ数値目標をつけて生活をしている。1kg減るごとに、食事の制限を外していくシステムだ。これまでのところ
96→95kg:外食禁止解除。
95→94kg:ラーメン外食解除。
94→93kg:そば外食解除。
 ときている。ラーメンもそばも、別にまだ食べに行ってはいないのだが、なんとなく「解除」されていると思うと気が楽になるのである。93kgを切ったので(一昨日は一時的に92kgも切った)、
93→92kg:うどん外食解除。
 といこうかしら。次は何かな。

 昼食。スープの残りがまだあったので、そこにご飯の残りを投入し、即席おじやにして食べる。ご飯150gで、推定360kcal。それに蜜柑中二個。80kcal。しめて440kcal。

 夕食。買出しで大量にきのこ類を仕入れたので、またまたスープ作成。コンソメベースで、具はキャベツ、玉葱、エリンギ、しめじ、もずく。圧力鍋で炊いたので、キャベツがしんなりしていた。そこにカレー粉と醤油を投入。カレーヌードルのスープっぽい味になった。一杯は推定120kcal。これに六枚切りのトーストを一枚。160kcal。椎茸を網焼きして大根おろしと生姜醤油をつけて食べる。推定20kcal。しめて300kcal。

 夕食後外出し、都内某所で打ち合わせ。刺身居酒屋だったが、もずく酢と白身魚の刺身のみいただく。推定200kcal。飲み物は烏龍茶のみ。やればできるものだ。クリーンな状態のまま帰り、渋谷駅から自宅まで30分かけて歩く。

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糖尿病記者の外食グルメ術 in tokyo

 よいグルメガイド本というのは、どんな本のことを言うのだろうか。「実用性」「網羅されている店の数」「オリジナリティー」などなど、いろいろな指標が考えつくが、それを以下の五項目にまとめてみた。

「取材力」
 いちばん重要なのは、本の作り手が店に足を運んで自分の舌で料理を確認しているか否かという点である。タウンガイドなどには明らかに取材の形跡がなく、既存のグルメガイドの孫引きだろうと思わせるものが多い。また年鑑のグルメ本では、前年度の記述が更新されていないものもある。そうした本は減点である。店との癒着については、百パーセントないほうがもちろん望ましいが、商業出版ではなかなか難しいだろう。

「評価のわかりやすさ」
 要するに「おいしい」「おいしくない」の判断がはっきりできていること。最近ではコスト・パフォーマンスで評価する本もあるか。星の数で評価をつける、いわゆるミシュラン方式が導入されているか否かは、実はあまり問題ではない。写真が大きく載っているような本ではどうせ店の協力が必要なのだし、協力を受ければ星の数に手心を加えないはずがないからだ。そうした数値化がなされていなくても、文章を読んでだいたいの雰囲気が伝わればいいのだ。ラーメンガイドのように特化した本だと、トッピングの種類や油の量、麺の状態などが細分化されて載っていることが多く、下手な主観評価よりもよほど参考になる。食いしん坊の人向けに、飯の大盛り度合いなどもあったらいいかも。

「エンターテインメント性」
 掲載されている写真の楽しさ、文章のおもしろさなど。上から撮影した丼の写真を実寸大で掲載したガイド本が以前あったが、あれなどは眺めているだけで楽しかった。ひところからブログを書籍化した本が多く出るようになったが、その中には文章のおもしろさだけで勝負しているB級グルメ本などもある。文人や芸能人などの料理エッセイ本などもこの仲間に入るか。こうした本は、読者にバーチャルなグルメ体験をさせてくれるのである。糖尿病患者のように、あまりこってりしたものが食べられない人間は、グルメ本読書を食事の代替行為として楽しむことがある。グルメ本を読んで実際に来店せずにすますというのでは、紹介された店の方としては困るかもしれないが、これも立派な読書の効用なのだ。

「量的充実」
 質も重要だが、量も大事。店の数を多く紹介するというのは基本で、これに地域的な規模も付け加えたい。東京に住んでいるので他の地域のことは知らないが、首都圏のガイド本だとだいたい二十三区内の繁華街が中心であり、都心から離れるにしたがって記載はまばらになっていく。読者の大半が住んでいるはずである、ベッドタウンに存在する店のことをもっと多く採り上げた本があってもいいはずだ。一店あたりのメニュー数も、できれば十以上は紹介してもらいたい。

「健康面への配慮」
 これは自分が糖尿病患者だから言うのだが、カロリー表示のあるグルメガイドはこれから需要が高まっていくだろうと思う。カロリー以外ではアレルギー表示も必要か。栄養バランスへの配慮として、野菜メニューがどのくらい充実しているかも知りたい。精神衛生上の問題として、客を客とも思わないような頑固店主・無愛想な店員がいるような店の場合、できれば「クソ親父」「飯がまずくなりました」などの表記を入れていただけると私はうれしい。

 というわけで、今回『糖尿病記者の外食グルメ術 in tokyo』郡司和夫・内田正幸・相馬昭彦(三五館)という本を読んでみた。二人の糖尿病記者と一人の予備軍ライターによる、糖尿病患者にお薦めの外食スポットを紹介する本なのだが、以上のような評価基準からすると本書はいかなることになるのだろうか。

 まず「取材力」だが、本書に記載されている店のうち六店は、糖尿病専門医師が主催する「食べていいんです会」という、650kcal以下でフルコースディナーを楽しむ会の会場になった店である。つまり「ありもの」なわけである(改めてヒアリングはしたのだろうけど)。それ以外の店は一応取材したようであるが、総数65店というのは、グルメ本としては少なすぎる。二つ飛ばして「量的充実」の問題にいくが、取材対象となった店は、執筆者たちの行きつけの場所なのではないかと思われるのである。官公庁食堂などが入っているのはたぶんそのためだろう。四店しか紹介のないラーメン店の一つが「札幌本舗新宿アイランド店」なのも不思議である。チェーン店だし、繁華街の中心とも言いがたい。しかしこの店が、東京都庁から直近の場所にあることを考えるとうなずけるのである。また、六店紹介がある和食店のうち二つは虎ノ門駅周辺だし、一つはなんと「大戸屋」である。いや大戸屋がいけないとは言わないが、こういうグルメガイドであえて採り上げる必要はないだろう。
「健康面への配慮」という点でいえば、本書の「選定基準」は糖尿病患者向けということもあり、大いに配慮がなされている(と称している)。第一に、カロリー表示があること。第二に、栄養バランスがよく美味しいこと。第三に、自治体が「健康づくり協力店」などに指定していること。第四に、糖尿病患者や専門医が推薦していること。この四点のうち二つを満たす店を紹介しているのである。なるほど、これは大事なことだ。しかし、このうち第三の条件に該当するのはわずか二店だけで、少し物足りない気はする。

 飛ばした「評価のわかりやすさ」「エンターテインメント性」については、まあこんなものか、という感じ。「食べてもいいんです会」の協力店については写真もカラー掲載されていて楽しめるのだが、他の店舗は料理の写真がないものも多く、眺めて楽しむ喜びは薄いのである。文章も総花的な評価を書いたものがほとんどで、なかなか味は想像しづらかった。

 というわけで、本書の総合評価は五段階評価の二というところである。大きな減点対象はやはり「量的充実」と「取材力」の問題。採り上げる店の数はこの倍はあることが望ましいし、地域も首都圏全域に広げる必要がある。できれば全店舗にカロリー表記を必須とし、代替行為として本を楽しむ人のために写真図版をもっと多く掲載すべきだろう。この本の志そのものは決して悪くないと思う。しかし、定価1200円でこれを読者に売るのは、無茶である。この方向性で、もっと充実したガイド本を出してくれる版元は他にないものか。店舗数が200あったら、私なら2000円だって買うけどな。


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