(1/28)本が読めて嬉しい・その1
本日夜は早川書房で「ミステリマガジン」の座談会に出る予定である。準備をしつつ、合間に書評の本探しのための読書をするつもりだ。短い時間だが、まとめて本が読める。嬉しい。
明日は道尾秀介さんと恩田陸さんにインタビューをするため、その準備もしている。恩田陸さんの『ブラザー・サン シスター・ムーン』は正統派の青春小説で、おもしろい。『きのうの世界』よりは、よっぽど直木賞向きだと思う。『チョコレート・コスモス』の方が量感があって向いていたかな? あれは候補作にもしてもらえなかったわけだけど。改めて不思議である。なんだかなあ。
『ブラザー・サン シスター・ムーン』はある高校から東京の同じ大学に進学した三人がそれぞれの大学生活を回想する内容で、私は第一部が好みだった。この「語り」は狙ってしたものだろう。チャーミングなのは第三部で、皮肉なモノローグがあってちょっと笑った。紋切り型のインタビューアをおちょくる箇所があるのだ。このとおりの質問を持っていったら、受けてもらえるかしら。中途で出てくるアラン・シリトーの訳文がどの作品にあったものか知りたくて本棚をひっくり返そうとしたら、ちゃんと本の最後に書いてあった。おお、親切だ。
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It's truly very complex in this busy life to listen news on Television, so I only use world wide web for that reason, and obtain the most up-to-date information.
Posted by: best free mp3 music download sites | February 27, 2015 11:35 AM