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(2/2)本が読めて嬉しい・その2

 仕事で読書。仕事の合間に息抜きで読書。息抜きの途中でついでに読書。

 昨日はそんな具合に、本を読む以外何もせずに過ごすことができた。読書に惑溺できる日曜日というのは幸せだ。

 仕事の合間の息抜きの途中でついでに読んでいた本が、江口寿史&徳丸真人の『ラーメン道場やぶり』である。徳丸真人という人は名前を存じ上げなかったが、江口さんのマネジメントをされている方で、ワイン雑誌の編集長でもあるという。この二人が、東京都内の有名店をはじめとしたラーメン店を食べ歩き、対談形式で評価を行った本である(都内の店で採り上げられているのは、麺屋武蔵、唐そば、一二三、青葉、永福町大勝軒の五店輔)。

「ラーメンを取り巻く環境がおかしい」という巻頭の提言が明らかにしているように、創作ラーメンをやたらとありがたがるマスメディアとラーメン評論家の言に疑義を呈した内容の本である。だから「道場やぶり」なんですね。「店員が若者ばっかしのニューウェーブ系? みたいなラーメン屋はちょっと苦手」「飾り物の多い店にロクなもんはナイ」といった主張には共感を覚えるので、私は楽しく読んだ。巻末に五つ星のミシュラン形式で各地のラーメン店を評価したガイドがあるので、そこを読んで評価が一致した人は読んでも損をしないはずである。ラーメン二郎目黒店が四つ星、麺屋武蔵が二つ星、ちゃぶ屋が一つ星というのでだいたい評価の軸はわかるはず。ラーメン・プロデューサーが入っている店や事業家系ラーメン屋には総じて厳しい。なかでも苛烈に糾弾されているのが博多・一風堂大名本店で、江口評価は星なし。「高い値段。それに見合わぬ工場の味。どーでもいい味。心のこもらない接客。こんなラーメン食ってたら心が荒むよ」(江口)と散々である。私も本店と恵比寿店ぐらいしか行ったことがないが、その意見には賛成だな。

 対談で可笑しかったのは以下のくだり。

T (前略)なんか最近のちょっとこだわった風の店には、こう、仕込んだ素材がなくなり次第、営業おしまい!なんてのが多いけど、あれもねー。(中略)なんか客の方が「売り切れ」をありがたがってるようなさぁ。オーバーだけどそれで店がさらに神格化されうみたいなさ、店の方もそれを意識してやってるみたいなとこ感じるもん。

E うー。なんだか耳が痛いぞ。何故だ。耳が痛くなってきたのは何故だぁ~。

T どっかの漫画家の話じゃなく、ラーメン屋の話をしてんだからね。いい? ラーメン屋の話だからね(笑)。

 わっはっは。

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