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(4/23)問題小説

「問題小説」最新号の見本が到着した。今月のブックステージで採り上げた本は、今野敏『隠蔽捜査3 疑心』、中島京子『エ/ン/ジ/ン』、本谷有希子『生きてるだけで、愛』の三冊だ。文庫化作品だけに本谷についてはあまり文字数を割けなかったが、別の機会にちゃんと作家論を書いてみたいと思った。

『エ/ン/ジ/ン』は登場人物が「宇宙猿人ゴリ」についてずっと会話しているという変な話。といっても、洋泉社の本に書いてあるあたりのマニア度なので、特撮ファンが焦って読むほどではないのだが。『スペクトルマン』から、ある世代の心中に溜まった澱の存在に話は移行していく。その辺の話題転換がおもしろい小説だ。小説好きの人に「どう、これ。おもしろいでしょう」と目配せするような仕掛けもしてあり、作者の色気(うっふんじゃないほうの)を感じた。この後の方向性が気になる。

『疑心』は竜崎警視長の活躍にただただ爆笑。マルティン・ベックもマックス・カウフマンも到達できなかった境地に、やすやすと竜崎はたどりついた。どうなるんだこの人は。今野さん、楽しみでしょうがないです。


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