« (5/20)生きている腸 | Main | (5/21)MYSCON10 »

(5/20)問題小説

 六月号の見本が到着した。
 今回のブックステージは、森奈津子さん『夢見るレンタル・ドール』、平山瑞穂さん『全世界のデボラ』、井上ひさしさん『手鎖心中』の三冊を紹介している。森さんの作品は、ポルノグラフィーであると同時に、非常にすがすがしい恋愛小説だ。書評中では触れなかったが、あとがきがたいへんおもしろい(少女小説からの名残りか、森さんの著書にはほとんどあとがきが付されている)。『家畜人ヤプー』の作者である故・沼正三さんのことを書いているのだ。平山さんの作品は粒よりの短篇集である。特におもしろかったのは、「十月二十一日の海」かな。不安定であるということについて書いた幻想小説で、序盤から中盤にかけてのたゆとうような感じがまず楽しく、徐々に加速がついてきて巻措くあたわざる感のある終盤でさらに圧倒される。


|

« (5/20)生きている腸 | Main | (5/21)MYSCON10 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61260/45073191

Listed below are links to weblogs that reference (5/20)問題小説:

« (5/20)生きている腸 | Main | (5/21)MYSCON10 »