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(5/8)深夜に帰宅

 都内某所でいろいろ仕事をしていたのだが「泣かされてやんの、やーい」といろいろ揶揄されたのであった。うるさいやい。もう涙は拭いたかんね!

 明日は都内で米澤穂信さんのインタビューである。米澤さんといえば今は『犬はどこだ』なのだが、あの作品が、ミステリージャンル外に目配せすることを主眼とした作品とは到底思えないのだよなあ。

 米澤さんは、ジャンル外にまだ出て行ったことがないからこそジャンルの読者に守られているのだし(揺籃から出ていない、とも言える)ミステリーというジャンルに軸足を置いて執筆活動を行うことに意義を見出している作家だし、だからこそ『インシテミル』みたいな作品を書いたのだ。『秋期限定栗きんとん事件』もライトノベルに色目を使っているように見せてはいるけど、として読みうる物語ではあるけど、結局は昔ながらの古典ミステリフォーマットにのっとった話である。米澤さんの中にある青春小説要素だけを取り出して云々言っている人は、松本清張も陳舜臣も福井晴敏も伊坂幸太郎も、どんな作家でも同じように、自分に「は」判る何かを取り出すことができるのだろう(魔法医みたいなものだね!)。米澤さんを貶めるつもりはないが、贔屓の引き倒しという言葉が世の中にはあるのである。ジャンル内小説として、今の米澤作品は本当におもしろい。だが、いつかジャンルを逸脱するような小説を書いたら、そのときは本気で米澤さんを推す。ジャンルの内外という境界にどれほどの意味があるか、今の私には判断できないが、作家の意欲が実験の方向へ行ったとしたら、それを評価しないのは読者としておかしい、ということだ。もちろん、ジャンル内にとどまって、ジャンル読者を満足させることだけに専心に注力するというのであれば、それはそれで同等の後押しをしたいと思うのだけど。どっとはらい。

追記
(朝になっていろいろ言葉足らずだった点を補足しました。深夜に読んでいただいた方、すいません)

さらに追記
(事実誤認をしていた箇所を修正しました。添削の足りない文章を公開すると恥をかくという見本だ。修正前の文章を読んでいただいた方、重ねてお詫び申し上げます)

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