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(9/5)三沢光晴本

 二〇〇〇年に刊行された、中田潤『三沢さん、なぜノアだったのか、わかりました』が新装版として再版されていたので読んでみた。巻頭にやたらと汁気が多い追悼文が収録されているだけで、あとは元版と大きな異同はない模様。それはいいのだけど、元版の誤植ぐらいは直してはどうか。「ジャイアンと馬場」にはちょっと笑ってしまった。武道館でリサイタルでも開くのか。

 中田は、三沢光晴がプロレスリング・ノアを設立した背景に、レスリングを軸とした試合運びを導入することがあったのではないか、という推論を立てている。大技連発の四天王プロレスに慣れた観客に迎合することなく選手に負担のかからない方向性を目指した、というのだが、判断材料が旗揚げ戦しかないのがちょっと痛い(旗揚げ後四ヶ月で本が出ているから仕方ないのだが)。旗揚げ後、秋山準が台頭した事実などを考えると、中田の考えは一応当たっているように見える。ノアの試合を観戦した体験があまりないのでいい加減なことは言えないが、そうした理想と興行収入を上げるためにはファンサービスをしなければならないという現実の課題との間で葛藤し続けたのがノアの九年間だという気がする。

 単なる讃美本にはなっていないので、一読の価値はあると思います。過剰な思い入れが文章に籠められているのが、読みにくさにつながる箇所はあるんだけど。


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Tracked on September 08, 2009 at 02:31 AM

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