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(1/29)新人賞選考に思うこと

 昨日は某社にて新人賞の二次選考会に出席してきた。近年まれに見る豊作で、新人賞作品を読みながらこんなに楽しかったのもひさしぶりだし、私の箱から最終候補に残す作品が出たのも喜ばしかった。つまりは充実した下読みだった。あとは、最終選考で大賞作品が出て、ベストセラーになることを祈るのみだ。

 やや残念だったのは、圧倒されるほどの個性を感じた作品がいくつかあったのに、残せなかったことである。あるものは、商業出版に適さない内容だった。作者のテーマは明確で、それを小説にするためのプランも適切なものだったが、残念ながら商業出版として流通するには問題があったのだ。テーマを選択した時点でそのことに気付き、多くの人から賛同を得られるような角度で書くという配慮をしてくれていたら、と残念でならない。また、明らかに筆力はあるものの、小説の構成としては破綻している作品が何点かあった。大胆、と好意をもって受け止めてくれる人はいるかもしれないが、多くの読者は稚拙と感じることだろう。いずれも、小さくまとまっているだけ、という作品よりは大いに好感をもった。私としては熱心に推したのだが、賛同は得られなかった。二次落選なので、大幅な手直しをすれば他賞への応募も認められるのではないかと思う(そのまま出したら絶対に落とされるけど)。伝わるかどうか知りませんが、作者にはなお一層の精進をされることを希望します。

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