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(2/26)『まんが極道』は相変わらず怖い

 漫画家の実態を残酷に描く唐沢なをきの『まんが極道』の四巻が出た。仕事の合間にぱらぱら読んだが、かさぶたを剥がして傷口をぐじぐじつついているような恐怖を感じる。いや、もちろん笑えるのだけど。

 たとえば、物書きとして生計を立てている中で「墜落」前後編に戦慄しない人はいないはずだ。これまでの各巻にも出てきて、傍若無人な態度でアシスタントをいたぶってきた漫画家の山本孫太郎虫先生が売れっ子の座から滑り落ちていく過程を描いたものである。連載が打ち切られて定期預金を解約するくだりとか、嫌だなあ。あと壺にはまったのが、「漫画家の妻」の話。売れっ子漫画家と結婚した女性が果てしなく増長していくのだが、その台詞がもう……。

 ――でね! でね! 私はね! 漫画評論を足がかりにしてエッセイストとかコラムニストとかライフスタイルアドバイザーとかワイドショーのコメンテーターになってそれをプロ意識をもってやる予定なの!! すごいでしょう

 プロ意識をもってやる予定って。うわ、ここまで残酷に書くか。他にもいろいろ書きたいことはあって、たとえば「いや、そうじゃなくて」の話は例のテレビ取材拒否の話を下敷きにしているとか、「酸欠くん」は全年齢対象とすれすれの表現だとか、「矜持」というのは外見だけだとひどい話だけど実はいいことを言っているとか、たくさんある。でもまあ、このへんで。ギャグ漫画としてとても好きな作品なのでご紹介した次第。

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