(2/8)大沢在昌meets糸井重里!
朝っぱらから驚かされた。あの「ほぼ日刊イトイ新聞」で、大沢在昌氏が〈新宿鮫シリーズ〉の第十作を連載するというのだ。明かされている題名は『絆回廊』である。連載開始まで、毎日大沢×糸井対談が更新されるようなのでご参照いただきたい。詳細はコチラ。
冒険するなあ、と思ったが、よく考えてみると日刊紙連載に慣れている大沢在昌には「ほぼ日」の連載を任せやすいだろうし、大沢氏側から見れば鮫島の動向に読者が一喜一憂するさまをリアルタイムで見守れるという利点がある。『新宿鮫』は、読者が実況中継するのにふさわしい作品なのだ(渡辺淳一『愛の流刑地』が日本経済新聞で連載されたときもヒートアップしたが、あれに迫ることができたら大成功だろう)。『絆回廊』によって大沢氏は、エンターテインメントの作り手として一つ上の段階に行こうとしているのだと感じた。作品が読者に受け、ベストセラーになっただけでは実験としては失敗である。世間を巻き込んだ話題作りができなければ。微力ながらこの勇気ある試みを応援したい。鮫島がんばれ。
The comments to this entry are closed.
Comments