(4/20)藤ダリオ氏の文庫新刊にも解説を
まだまだ続く在庫一掃フェア。角川ホラー文庫新刊の藤ダリオ『出口なし』にも解説を書いたのだった。藤氏は藤岡美暢の名でTVアニメ版『巷説百物語』脚本や『魍魎の匣』のシリーズ構成をされていた方である。『出口なし』が小説家としてデビュー作ということになる。密室に閉じ込められた男女が不快なゲームを通じて脱出を図るというノンストップスリラーで、落ちが人を食ったような意外なものであるところがおもしろい。単行本版の刊行当時に読んで、感心させられた作品だった。この落ちを見破れるか挑戦してみるといいと思います。
角川ホラー文庫新刊では、今月高田侑『うなぎ鬼』も出ている。これも嫌度満開の話だ。今月はあれか、マゾヒスト月間なのだろうか。
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