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(4/6)楡周平氏の文章は塊で目に入ってくる

 今週発売の週刊現代に『血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2』の書評を寄稿した。うっかりして知らなかったのだけど、前作はテレビドラマになっていたのね。

 楡周平氏は失礼ながら美文の書き手ではない。わかりやすい文章で、情報を正確に伝える能力に長けた人だが、小説の文章そのものを味読するようなタイプの作家ではないのである。情報と情緒、どちらを伝える力があるかといえば、圧倒的に前者だ。だから楡作品を読むと、個々の文章はそれほど印象に残らないのに、「何が書かれた小説であったか」という大枠のプロットだけは必ず記憶に刻まれることになる。これって凄いと思うのだ。

 ドラマや映画の素材を探している関係者は、もっと楡作品を読んだほうがいいのじゃなかろうか。細部の可塑性が高く、役者を選ばないはずである。きっと良い映像作品ができる(楡作品がドラマを小説化したようだと言っているのではないので念のため)。大河ドラマの原作なんかもお願いしてみてはどうか。

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