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(5/6)わが戦績・その3

 ところで、以前にも書いたかもしれないが、私はこの年までほとんどシューティングゲームをやったことがない人間である。縦スクロールはゼビウス、横スクロールはグラディウスでギブアップ。これは自分には向かないものだと諦めて投げ出していたのである。
 それがなぜここまではまるようになったかというと、周囲の人に励まされたことがその一因だ。たとえば、ときどきハヤカワ・ミステリマガジンなどに執筆することがある三門優祐君は東方に詳しく、入門的な知識をだいぶ教わった。また昨年の新月お茶の会の全日本大学ミステリ連合担当だったI君は、酒癖は悪いが(泥酔する)東方に関してはルナシューターの腕前で、だいぶ相談に乗ってもらった。I君のいいところは、出来の悪い生徒をそのレベルに応じて教えてくれる点で、いきなり難しいことを言わない。「ここでボムを省略して、ここで使って」というように実際的なアドバイスをくれるのでだいぶ助かったのである。こうした年下の友人の助けがなかったら、絶対に途中で諦めていたはずだ。もちろんニコニコ動画などにアップされている、巧い人のリプレイ画面を見ることも勧めていただき、そちらからも多くを学んだ。東方をやるようになって、世界が広がったような気がする。ここで「引っ込み思案だった私ですが、東方を始めた途端に彼女ができて」とか書くと、JAROに怒られますね。

 いいことだけではなくて、よくないこともあった。最大のものは肩こりだろう。毎日何時間もコントローラーを握り締めているからだが、途中からひどい痛みに襲われるようになったのである。さらに六月二十七日の日記にはこうある。

 会社勤務をしていたころ、首と肩が痛むのは常態だった。会社から帰った後で、睡眠時間を削って原稿を書いていたせいである。その後、腰痛が症状に加わり、定期的に針を打つようになった。

 会社を辞めた後、不思議と肩も腰も痛まなくなった。労働時間が減ったわけではないが、自分のペースで仕事ができるようになったからだろう。疲れたら椅子から立ってうろうろ、という感じで仕事をしても見咎められないのである、自営業だから。椅子も新調して快適であった。

 それがなぜ、ここへ来てギックリ腰に? 針医によれば机に向かって長時間同じ姿勢でいたのが原因だという。おかしい、そんなに長時間机にかじりついていた記憶は……。

 あ。
 東方紅魔郷か。
(中略)
 ゆっくりシューティングの練習をした結果がこれだよ。

 まさに自業自得としかいいようがないが、必死だったのである。
 肩こりと腰痛に悩まされ、仕事も渋々しなければならず(当たり前だ)、たいへんな日々を四月末から十月まで過ごした。日記によれば東方紅魔郷をクリアしたのは二〇〇九年十月六日のことだ。また手帳を見るが、この日はたしかアントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』の文庫解説〆切だったような。期限にちゃんと原稿は間に合ったのだろうか。自分の胸に聞いてみても、その答えは風の中なのである。

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