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(6/2)残念ながら青春は有限である

 というのは「問題小説」六月号の書評タイトル。新刊としてゲッツ板谷『メタボロ』(幻冬舎)、柳蒼二郎『天保バガボンド』(中央公論新社)、佐々木譲『鉄騎兵、跳んだ』(文春文庫)の三冊を採り上げた。この中で必読は、柳の作品である。香取慎吾の座頭市もいいけど、この作品に出てくる市を読むと、あまりのかっこよさに卒倒しそうになると思いますよ。

 ゲッツ板谷『メタボロ』は『ワルボロ』の続刊だが、主人公が高校に進学したあとのエピソード。先輩の暴走族に入って理不尽なリンチを受ける話はエッセイでさんざん読んだが、小説の形で書かれているとまた印象も違う。やたらと悲惨な印象なのだ。前作は終わりに救いがあったが、本書はとことん下っていくイメージ。明朗なだけの青春小説に飽きた人には逆にお薦めしたい。おどろいたのは、主人公の進学する私立高校が亡父の勤務していた学校だったこと。ゲッツさん、もしかして親父の教え子だったの?
 

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