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(7/7)電書で語ろう「翻訳ミステリファンって何でできてる?」

 7月17日に開かれる電書フリマ「チミの犠牲はムダにしない 完全版」に引き続き電子書籍(略して電書)を出展することにした。これは米光一成氏率いる電子書籍部主催のイベントだ。

 今回新たに出展するのは「翻訳ミステリ大賞シンジケート」共同企画の一冊である。題して、『”この町の誰かが”翻訳ミステリファンだと信じて』。内容については以下にまえがきの全文を引用するので、ご参考にしていただきたい。

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 この電書は、2010年6月25日に、都内某所で行われた座談会を再構成したものです。発起人は、書評家の杉江松恋。「翻訳ミステリー大賞シンジケート」という情報サイトの管理人であり、翻訳ミステリのファンでもあります。
 同好の士の川出正樹、霜月蒼に「縮小傾向にある翻訳ミステリをもう一度再興させるにはどうすればいいか、話し合おう」という趣旨で企画を持ちかけたのはいいものの、困ったことに出席者は三人とも「協調性に問題あり」と通知表に書かれたことがあるタイプの性格のため、座談会が一つの方向にまとまるか、疑わしかったのでした。そこで、電子書籍部部長の米光一成さんをゲストとして招聘し、外部の人にジャッジを仰ごう、そのアドバイスをもらいながら進めればきっと真っ当な方向に話は転がるに違いない、と冷静な判断を下したのですが……。

 結論から言いましょう。この対談は、翻訳ミステリが大好き! という人よりも、むしろ「なんで外国の小説なんて読んでいるの? 日本の小説読んでればよくね?」という人にむしろ読んでもらいたい内容になりました。翻訳ミステリ振興云々よりもむしろ「翻訳ミステリ好きな人って何? 何食ったらそういう体質になるわけ?」という覗き趣味的な関心で読んでもらえればいいなと思います(『SF者って何?』とか『BL好きってどんな人?』とか、私も読んでみたいな)。マニアの三人は、あらかじめ自分がどのようなことに関心があるか自己申告して座談会に臨みました(プロフィールに書いてあります)。その方向から話をしておりますので、まずは「ふむふむ、こいつはそんな人間なのか」と思って読んでみてください。
 希望的観測を述べれば、1980年代から現代にいたる四半世紀において、翻訳ミステリがどのような位置づけの文化だったかということが、この座談会でおぼろげに見えてくるかもしれません。その上でもし興味が湧いたら、本書で取り沙汰されている書籍を読んでいただければ、座談会参加者としてこれ以上の喜びはありません。この電書を買ってくださった方にとって、一つでも発見のある座談会であることを心より祈念申し上げます。
 杉江 松恋(from幻想郷)

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 以上、長文失礼。電書の価格などは未定であるため、追ってお知らせします。一人でも多くの方に、この座談会本を読んでいただきたいと思っております。

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