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(8/2)『小さいおうち』が直木賞を獲ったと書けなかった

 いつの間にか八月になっていた。そして、七月に送ってもらった見本誌のことをいくつか書き残していたので、その補遺をしなければならないのであった。

 レギュラーの「問題小説」八月号で採り上げたのは中島京子『小さいおうち』(文藝春秋)、宮部みゆき『小暮写眞館』(講談社)、リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(新潮文庫)の三冊である。締め切りの都合で、『小さいおうち』が直木賞を受賞したことに触れられなかったのが残念だったが、こればかりはしょうがないね。今回のコラム題名は「あなたのおうちはどこにある」で、「家」について思いを馳せることになる小説を三冊選んで書いた。『小さいおうち』については、以下の文章を抜粋しておくので気になった方は「問題小説」を参照いただければ幸いである。

 ――題名からバージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』(岩波書店)を連想する読者は多いはずだ。あの「おうち」は都市開発によってビルの谷間に沈み、ひとびとから忘れ去られても「おうち」のままでいられた。だから、最後は田舎に移され、幸せな余生を送ることができたのだ。しかし中島は「それだけでは家は家として存続できない」ということを書いたのである。

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