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(10/25)インタビューで眠り、書評で目覚める

 今頃目が覚めた。まともな勤め人の皆様、すいません。といって昨晩は遊んでいたわけではなく、明け方までかかって夢枕獏『新・魔獣狩り12・13 倭王の城(上下)』の刊行記念インタビュー原稿を作っていたのである。〈魔獣狩り〉、ついに完結ですよ。第一巻の『魔獣狩り 淫楽編』(以上祥伝社)刊行から26年、構想から数えれば33年という長い歳月を経ての大団円だ。こうした機会に著者インタビューができたことはライターとしては冥加の限り。興奮しながら原稿を書いた。

 目覚めてとりあえずBookJapanのアップ確認。本日掲載されているのはコピーライター柿本照己氏の馬場マコト『戦争と広告』(白水社)評だ。実にいい書評だと思う。筆致は客観的なのだが、同じコピーライターの著書を批評するということで、論旨には柿本氏自身が姿を現している。押しつけがましくなく冷静な書評なのだが、無視しがたい力があり、採り上げられている本を読んでみたいという気持ちにさせてくれる。力強いのである。素晴らしい。姿勢をしゃんとしたくなった。このレベルの書評を毎日掲載できればBookJapanをはじめた甲斐があるというものだ。

 ついでといってはなんだが「問題小説」十一月号が到着していたので、仕事のアピールをば。今月の拙稿はタイトルを「削ぎ落とす/崩れ去る」とし、深町秋生『ダブル』(幻冬舎)、滝本竜彦『僕のエア』(文藝春秋)、桜木紫乃『硝子の葦』(新潮社)の三冊を採り上げた。深町秋生と滝本竜彦を一続きで扱うというのはちょっとした遊びで、こういうことをやれる場所を確保できているのは、書評ライターとして嬉しい限りである。

 そんなわけで鮭を焼いてご飯を食べます。お昼休みおしまい。仕事、おつかれさまです。

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