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(10/28)O・ヘンリーで小学生が大笑いしたんだぜ

 本日は小学校でやる読み聞かせの当番だったのだが、担任の先生から連絡があり、いつも十五分でやっているのを十分に短縮してもらえないかと言われた。その次の授業で特別講師を呼ぶことになり、失礼があるといけないから早目に教室移動したいというのだ。
 すまなそうに言われたが、ぜんぜん大丈夫なのであった。なぜかといえば、今回の読み聞かせを前後半に分けてやるつもりだったからだ。本来は一週交替なのだけど、事情があって二週連続で私がやることになった。ということは、少し長めの話でも読めるということじゃん。二十分以上かかる話でも!

 そこで今回選んだのが、オー・ヘンリー「赤い酋長の身代金」。理論社から出ている同題の作品集に収録されている、千葉茂樹訳のものを選んだ(これ、すごくいい選集です。がんばれ、理論社!)。
 お読みになった方はご存じのはずだが、ならず者二人が金持ちの息子を誘拐すると実は、という犯罪小説で、非常に楽しいユーモアの味がある。ウェストレイク『ジミー・ザ・キッド』などの先駆けといっていい作品だ。これを以前から子供たちに紹介したかったのである。
 しかしO・ヘンリーの作品の中でも「赤い酋長の身代金」は長いほうである。一昼夜以上の時間経過がある物語だからだ。一度挑戦して読んでみたが、どんなにがんばっても二十五分はかかった。それで諦めていたのだが、二週連続なら大丈夫じゃないか!

 で、行ってきました。とりあえず読む。地名だとかマイルのような単位だとかバッファロー・ビルだとかいった「外国の言葉」については一切説明をせずに読む。いんだよ細けえこたぁ。がんがん読んでいって、誘拐した子供がとんでもないやんちゃだと判明し、二人の大人が辟易し始めるあたりでがっと笑いが起きた。大人の話を聞かないで子供が自分の言いたいことをまくしたてるあたりの台詞がおかしいのだ。そうだおかしい。ここは黙読するより音読するほうがおもしろい箇所だ。千葉さんの訳もテンポがいい。ありがとう千葉さん。そこできゅっと心を掴むことができ、あとはすーっと聞いてくれた。

 頃合を見計らって「というところで今日はおしまい」。子供がきょとんとしたところにかぶせて「みんなはお客さんが来るから移動してください。続きは……実は来週も私が当番なので、続きはまた来週読みに来ます。〈赤い酋長〉(というのが子供)が無事におうちに帰れるよう、みんなも祈っていてくださいね」と言い残して教室を出た。
 来週を楽しみにしてくれるかな? 大丈夫。きっと楽しみにしてくれるよ! だって、O・ヘンリーはおもしろいからな。

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