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(10/5)BookJapanへの寄稿を検討してくださっている方へ

 旧BookJapanの執筆陣は、元の運営会社の方が各方面に声をかけて集めたメンバーだ。その方たちには引き続き原稿を書いていただければいいな、と思っているが、もちろん各自のご都合もあるだろうし、こればかりはなんともいえない。現在、メールを使ってご意向の確認中である。

 で、何度も書いているが、BookJapanは書き手を募集しようと思っている。もちろん、プロ・アマを問わずに門戸を開放するつもりだ。ただし、執筆にあたっては記名原稿で、内容に責任をとれる執筆者であることを条件にする(書き捨ては駄目ってことね)。だから、どんな執筆者であっても書評を掲載する際には簡単なプロフィールを掲載用にいただきます。

 こういう風に書くと、プロの書き手からは「素人と自分を一緒にするのか」という反発がくるかもしれない。くるかな。自分だったらするかな。昔ならしたかもな。でも、今はしない。同じ土俵で結構、内容で勝負したらいいじゃん、と考えるからだ。負けないぜ。

 そのための査読である。一定の水準を設け、それを満たしていると判断した原稿だけを掲載するつもりでいる。中には「この部分が残念なので」ということで修正をお願いする場合もあると思うが、そうした要請にも応じていただければ嬉しい。別に変な難癖をつけるつもりはないので、ご安心を。強いて言えば原稿掲載の資格は、「自分の原稿について質の向上をするのに手間を惜しまない」ということになるかと思う。

 これも何べんも書くが、書評の対象となる本は、新刊・旧刊を問わないし、もちろん絶版でも結構である。実在が確認できるものであれば、非日本語の書籍でも結構。本の選択は、完全にお任せする。この辺の方針については、千野帽子氏が書評についての考え方をブログに書かれたことがあるので、参照していただきたい。

 0007 文藝檸檬「13日の金曜日に仕事を請けると、碌なことがない

 こうして書くと変化球を狙ってくる人もいるかな。遊びをするのは自由だ。当たり前の選択だと掲載されにくいかも、などと考えて変わった本を選んできたり、書き方をひねってきたりする人もいるかもしれない。結構である。書評に王道は存在するが常道は存在しないからね。どんなことをしても自由だが、私は正攻法で真っ直ぐ攻めてくる書評が好きである。本の内容に要請されていないのに奇手をとってくる書き手に私は「逃げ」を感じることがある。だが、そんな私の偏見を吹き飛ばすような変化球を投げてきてください。

 ところで、私は自分が書評を生業にしていることについて、ずっと思い悩んできた。率直な言い方をすれば、「自分には商業原稿で書評を発表する資格があるか」という問いに答えを出せずにきたのである。自分よりも学識のある人は/自分よりも読書量が多い人は/自分より頭のいい人は他にいくらでもいるのに、私が書評という場にいてもいいのか……云々。こうした考えは今でも弱気になるとすぐ出てくる。だが、それが裏返しの自己愛にすぎないということは以前に「謙遜も時によっては愚となり悪となることを知っておいたほうがいい」というエントリーに書いたとおりだ。答えは「わからないけど、やる」である。「資格はないかもしれないけど、他人から、あると思ってもらえるようにする」というのが正しい結論だ。アプリオリに与えられる資格なんてないのである。もぎとるしかないのだよ、そんなものは。

 自分がそういうことを考えていたから、今回はプロとかアマとかの資格要件をなしにするのである。「自分は執筆者としてふさわしいでしょうか」という問いは間違いだ。「この文章をいいと思ったら載せてくれ」が正しい。あなたの文章はあなたという人間から発したものだが、人目に触れた途端に一人の人格から切り離され、独立して存在するようになる。そしてその独立性ゆえに内容の質を問われ、時には存在を許されるべきか否かという過酷な批判に晒されるようになるだろう。そのときには、書き手としてあなたも傷つくかもしれない。それで構わないのならば、ぜひ書いてもらいたい。覚悟のある書き手は素敵だ。そうした方の書く文章を私は読みたい。

 現在、連絡や投稿用のアドレスを設定中であり、準備ができ次第、サイトには案内文を掲載する。意欲ある書き手の出現を期待します。

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Comments

ちょっと気になったので、コメントさせていただきます。
「書き手を募集」とありますが、ブログの記事を拝見すると、「原稿を募集」が適切なのではないでしょうか。
「書き手を募集」というから、「私でもよいのでしょうか」となってしまうのでは?
原稿で勝負、でしたら、やはりここは「原稿を募集」といった方がよいのではないかと思います。

Posted by: 新藤純子 | October 07, 2010 at 03:27 AM

新藤様

コメントありがとうございます。
そうですね。求めているのは原稿です。なのでおっしゃるとおり「原稿募集」としたほうがいいのかもしれません。
ただ、書評に関心がある、という未知の才能にも関心があることは確かです。そういう意味では書き手との出会いも欲してはいるのです。なので、今回はこの表現とさせていただきたいと思います。

Posted by: 杉江松恋 | October 07, 2010 at 09:52 AM

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