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(11/25)角川三賞パーティに行ってきたのでござる

 昨年までは横溝正史ミステリ大賞が春、日本ホラー小説大賞が秋、と別れて開かれていたのが、本年度から山田風太郎賞が創設されるのに合わせて、三賞合同の授賞式、およびパーティの開催となった。考えてみれば同じ会場を二度借りて行っていたわけで、なるほど合同になったのは合理的である。唯一の懸念は、横正とホラーの二賞を一緒にしてしまって人数は大丈夫か、ということだったのだが、見た限りでは過度に混雑していたという印象はなかった。招待客がほぼ重なっていたのだろう。その点でも合同開催は正しかった。

 私は毎年横正のパーティに参加していたのだけど(ホラーのほうは飛び飛び)、大きな変更点が二つあった。
 一つは、司会進行がテレビ東京の女子アナウンサーではなくなったことである。横溝正史ミステリ大賞は、共催がテレビ東京だから、司会役に自社のアナウンサーを出していたのですね。それが角川書店の社員に代わっていた(代わってみて問題もなかったので、別にアナウンサーである必要はなかったわけだ)。もう一点は、終了後のカレーパーティがなくなったことで、これはちょっと説明の必要があるだろう。
 これは森村誠一氏が中心になって開かれていたものだ。森村氏は横溝正史ミステリ大賞(当時は横溝正史賞)の第一回選考委員を務められたのだが、その氏が、これから作家として第一歩を踏み出そうという後輩を激励する意図で、授賞式のあとに席を設けたのが始まりなのだそうである。多くの賞では、授賞式のあとに歴代受賞者と一次から最終までの選考委員を招いた二次会が開かれることが多い。横溝正史ミステリ大賞ではカレーパーティがあったためそれがなかったのである(出席者は作家のみだったらしく、私は会を覗いたことがないので、以上の話は伝聞である)。派手な授賞式のあとに、そうした家庭的な雰囲気の会があるというのは微笑ましい。なくなってしまったというのは、ちょっと残念な気がしますね。

 そんなわけでパーティのあとは、三賞合同で場所を変えて二次会が行われた。どうやらそこはパーティの前の授賞式が行われた会場であるらしく、着座しての二次会となった。綾辻行人氏、森村誠一氏、鈴木光司氏(相変わらず見事に三角形の体形だ)とスピーチが続き、別の祝賀会に出られる貴志祐介氏、京極夏彦氏、馳星周氏、と続いたあたりで眠気が襲ってきてタイムアウト。失礼させていただいた。
 地下鉄で帰宅。算数のドリルをやっている子供と妻に挨拶をして就寝しました。あまり人に会わない生活をしているから、パーティに出ると疲れるのよ。

 スピーチで印象に残ったのは京極夏彦氏だった。以下不正確な抜粋である。
「受賞者の方にお伝えしておきたいのは、角川書店が著者に異様に仕事をさせる出版社だということです。私も本を書いてデビューしたとき、私淑していた水木しげる氏に挨拶に行ったのですが、今度角川書店というところで原稿を依頼されているということを話したら、こう言われました。『(水木口調で)角川書店はね、いかんですよ。あそこは水木さんに仕事をさせようとします!』実にそのとおりで、本当に仕事をさせるんです。いつの間にか仕事をさせられている。今だって、事前に話もなかったのにいきなりスピーチをさせようとする。そういう会社なんです」
 大笑いした。即興でこういうスピーチが出るのは才能だなあ。

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