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(12/2)\松恋屋!/\松恋屋!/\松恋屋!/その2

 またまた文学フリマのお話です。
 電子書籍の題名が決定しました。昨日のはなし! あれ、なし、ノーカン!

 正式題名は『サバービアとミステリ 郊外/都市/犯罪の文学』です。
 本文はいまだ校閲中なのですが、序文をここに抜粋して掲載します。
 関心がある方はぜひ当日文学フリマにお越しください!

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■はじめに

 2010年11月22日、都内某所で座談会が開かれました。この電子書籍は、その全容を収録したものです。出席者は、川出正樹と霜月蒼、杉江松恋というミステリ愛好家の三人。これだけでは視点がすべてマニアの内向きなものになりはしないか、という懸念から米光一成氏に冷静な審査者として加わっていただきました。

 このメンバー構成は、2010年7月に発表した電子書籍『“この町の誰かが”翻訳ミステリファンだと信じて』とまったく同じです。同書は、物心ついたときからずっと翻訳ミステリばかり読んできた人間が、自分はなぜそれが好きなのか、そもそも翻訳ミステリってなんなのか、考える対談でした。着地は意外な地点になりましたが、全体としては「1980年代から現代にいたる四半世紀において、翻訳ミステリがどのような位置づけの文化」であったかが展望できるものになったと自負しております。座談会において、米光氏から指摘を受けたことは、愛好家の三人が「共同体(コミュニティー)の中で進行している何かを描いた小説」に異常なほど執着し、関心を持っているということでした。新鮮な発見であり、そのことが第ニ回の座談会を持ちたいと願う直接のきっかけにもなりました。

 第二回の座談会は『サバービアとミステリ 郊外/都市/犯罪の文学』と題し、コミュニティーの動態を描いた小説という観点からミステリを眺めるということに挑戦しています。切り口として使用した作品は九割方がアメリカ産のミステリです。「所詮は他人の国の出来事」と感じられる方もいると思いますが、ひやかしでも結構ですので、ぜひお読みになっていただきたいと思います。サバービアという特殊な素材を扱うことにより、特殊から普遍へ、また過去から現在への導線が見えてくるはず。そうした期待をもってわれわれは座談会に臨みました。その成果は充分にあったと考えております。

 願わくばここからさらなる議論が芽吹きますように。参加者一同は、心からそれを望んでおります。どうぞ楽しみながらお読みください。

  杉江松恋(from幻想郷)
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 第十一回文学フリマの詳細はコチラ

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