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(1/17)丸焼きストSMの冒険

 しばらく更新をお休みしていたので、今日からまた再開します。どうぞご贔屓に。

 本日のExcite Reviewで「リアル「モンスターハンター」に挑戦! 実録子豚の丸焼き」という記事を上げてもらっているのだけど、読んだ人はいるだろうか。あ、いる。それは毎度ありがとうございます。

 もともと私はアウトドア派でもなんでもないのだけど、不思議と丸焼きの機会にだけは恵まれた。一年に何回も丸焼きをしている人というのも、それほど多くないと思う。周囲に物好きが多……あわわ、知的好奇心の強い人がたくさんいるということですね。

 過去に挑戦した丸焼きはすべて羊だった。今回は羊肉が品切れだったため、初めて子豚を焼いてみたのである。その結果判ったことは、子豚が異常なほどに綺麗な肌をしているという事実だった。本当につるつるで、透き通るような肌をしている。容姿を褒めるときに「子豚のように透き通った白い肌」という表現をしたらたいていの人は快く思わないだろうが、本当に綺麗な肌だったのである。その肌に切れ込みを入れると、中から脂(ラード)が染み出してきて酸化する。すると、一瞬で白かった肌が薄いオレンジ色に変わるのだ。したがって、白い肌の状態は調理前にしか見ることができない。オレンジに染まった後も、上気して色づいた肌を見ているようで、それはそれで興奮するのだが、やはり白い肌の妖しい色気には勝てない。あれ、いつの間にか死肉を見て興奮する話になっているな。

 というわけで丸焼きにし、最後まで食べ尽くしてきました。反省点としては、ハンマーが必要だった。子豚は尾頭つきの状態で到着するので、本当は頭骨を開いて脳味噌まで食べられるのである。しかし、当日はそこまでの準備はなく、珍味を味わい損ねた。次回は絶対に持参しようと思います。

 最後に子豚君(女性かも知れぬ)の勇姿をご紹介致す。肉に火を通すため、解体した後の写真だ。ちょっとグロテスクなので、ご容赦のほどを。

Butawarai







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(1/7)ダメ男小説と真夏の読書探偵

 本日のBookjapanの更新は、ライター・石井千湖氏による翻訳者インタビューの第一弾である。インタビューを受けていただいたのは、エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』(白水社)などの訳業で知られる渋谷豊氏だ。

「この翻訳家に聞きたい」第1回渋谷豊さんに聞く「どうしてそんなにダメ男小説が好きなんですか?」

 この連載はインタビューではあるが、石井千湖による評論だと私は認識している。つまり、本の宣伝ではなく、インタビューイへの崇拝をあらわにする機会でもなく、批評眼をもって作品に向き合うための手段としてインタビューという手法を選んだということだ。何度も繰り返して書いているように、Bookjapanは特定の作家とも、出版社とも手を組まない。独立を保ちながら立場で本、および出版の文化を評論していくことを目的とするサイトだ。その行為のことを書評と呼び、楽しさを追究していきたいと考えている。石井氏から連載の打診があったとき、このインタビューの目的は完全に私の思惑と合致していると感じた。第一回を読んで、これはおもしろくなると確信した。月曜日に更新される後篇、そして次回のインタビューにもご期待いただきたい。

 もう一つ。翻訳ミステリー大賞シンジケートにて募集していた「真夏の読書探偵」コンクールの結果発表を行った。作家の川端裕人氏、翻訳家の羽田詩津子氏、田口俊樹氏による合評座談会の模様を掲載してある。これも読んでみてください。そして第二回にはぜひご応募を。

第1回「真夏の読書探偵」コンクール結果発表!

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(1/5)つぶやき/さえずりで文学賞を決めるんだって

 かねてより話は聞いていたのだが、書評家の豊﨑由美氏が〈Twitter文学賞 ツイートで選ぶ2010年本当に面白かった小説〉を提唱し、主宰を務める模様である。

 詳しくは書評王の島をご覧あれ。

 投票形式で決まる草の根文学賞に対するもどかしさは私も以前から感じていたので、一人一票しか持つことができない(すなわち本当に好きなものを考え抜いて投票しなければならない)投票形式がどのような結果を生み出すか、注視していきたい。それでも人気投票みたいになってしまうのかどうか、ということですな。twitterのIDをお持ちの方は、ぜひ投票してみましょう。
 提唱者が外国文学好きの書評家であるため、投票数を稼がないとそれはそれで結果に偏向がかかってしまうかもしれず、この話題は拡散が望ましいだろう。みなさんもお知り合いに広めてあげてください。
 同賞についての情報は、ID:bookreviewkingで随時配信されるとのことなので、関心がある方はフォローをされることをお勧めします。

 直木賞の候補作も明らかになっていた。
『蛻(もぬけ)』犬飼六岐(講談社)
『砂の王国』 萩原浩(講談社)
『悪の教典』貴志裕介(文藝春秋)
『月と蟹』道尾修介(文藝春秋)
『漂砂のうたう』木内昇(集英社)
 伊坂幸太郎『マリアビートル』はやはり候補作にせず、か。一度辞退された作家だから、候補にすること自体をもう諦めたのかしらん。荻原・貴志の両作が上下巻なので、選考委員の諸姉諸兄はたいへんであろうな。


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(1/4)年賀状のデザインを没にされたでござる

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 今日から仕事始めという会社も多いことでしょう。私は年末年始も休まずに仕事をしておりました。

 そのかたわらで年賀状を出そうとしていたのだが、印刷屋がしまっていて(言い訳)まだ果たせずにいる。
 いただいた賀状を横目で見ながら焦っているところである。新年早々恐縮ながら、今しばらく不義理をお許しください。

 下は印刷屋に持っていったら没になったデザイン。紅白なのと、大極図が書いてある理由は、わかる人にはわかるだろうと思う。
「2011.JPG」をダウンロード

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