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血圧の上がる話

 昨日は結局百人組手をアップできなかった。
 一応原稿はあるのだが、推敲をしようとして机に向かった瞬間、携帯電話のメッセージで近所のラーメン屋を紹介するニュースが届いていることに気付き、その中に知らない店名が混じっていたために検索を始めてしまったのである。ラーメンブログは本当に見ないほうがいい。きりがない。年始に二郎ラーメンファンの間ではよく知られた「康太ブログ」が更新停止を宣言して話題になっていたが、それに代わるブログとか本当に探さないほうがいい。たとえば、オリジナルTシャツブランド「悪意1000%」こむら代表の「ラーメンまみれ」とか見ないほうがいい。没頭して午後いっぱいそれを見て過ごしてしまうから。絶対見ないほうがいい。なに、亀有の中華そば・敦だと?

 ええと、百人組手の次の原稿は今日アップします。

 最近私は糖尿病内科の主治医に頼まれて、ある治療法のモニターを務めている。1ヶ月の間歩行計を持ち歩き、毎日血圧と血糖値、体重を測らなければならないのである。
 自分の健康のためでもあるのでそれはかまわないのだが、一つだけ困っていることがある。血圧計が使いにくいのだ。

 医師に渡された血圧計はよくあるタイプのもので、腕に帯を巻きつけて加圧し、計測する。しかしこの帯が、一人ではなかなか巻きにくいのである。

 右手を帯の上に置き、まず左手で一方の端を腕の上に載せる。そうしておいてもう一方の端を上に持ってきて、マジックテープで貼り付ける。これが簡単にできないのだ。上の側の帯を引っぱると、もう一方の端は別に固定されているわけではないのでずるずるとずれてしまう。二の腕で台の上に押し付けておいても無駄だ。おかげで毎回計測に時間がとられてしまい、いーっとなる。なんだか病院で計るよりも血圧が高いのは、いーっとなっているからではないかという気がする。血圧計のせいで血圧が高い。

 こうなるのを見越していたらしく、主治医は秘密兵器を一緒に貸してくれていた。ベランダにタオルケットを干すときなどに使う、大きな洗濯ばさみである。これで帯を腕に固定しておいて、その上からマジックテープを止めろ、ということらしい。

 しかし、帯を洗濯ばさみで止めているときには、当然マジックテープの雌側(か雄側かは知らないが)の上をそれが押えることになる。そうすると上からマジックテープの雄側(もしくは雌側)を貼ろうとしても、洗濯ばさみが邪魔でうまくくっつかないのである。マジックテープを半分だけ貼り、その間に洗濯ばさみを抜こうとすると、必ず帯がゆるんでしまう。

 もしかすると医師の説明を理解していなかったのかと思い、一度帯をゆるく貼り付けて、その上から腕を洗濯ばさみではさんでみた。すると、加圧の際に空気が帯の全体まで回らず、半分だけが膨らみ始めてものすごい勢いで腕がしめつけられた。子供のいじめに「雑巾」というのがあるが、あれぐらい痛かった。医師が洗濯ばさみを使ってどのようなプレイを考えていたのか今だによくわからない。あ、プレイって言っちゃった。

 そんなわけで結局、帯を適当な大きさで止め、それを外さないようにして毎回腕を突っ込んでいる。このやり方で問題はないのだろうか。心なしかいーっとなっていたときよりも上下の血圧が低くなったような気がするのだが、それが間違った測り方をしているためなのか、いーっとならなくなったためなのか、今のところよくわかっていないのである。

 しかしこれを外せばいーっとなることは必定。どなたか正しい血圧計の使い方を私に教えてください。

1/29(水)に作家・法月倫太郎さんとの評論対談を公開で行います。
詳しくはこちら

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